×

私達は、国内外の出願から訴訟まで、全てにおいて質の高い一貫したサービスを提供します。

弁理士

テックロー特許法律事務所
〒105-0003 東京都港区西新橋1-5-10 天野ビル7階

お問い合わせ

対応業務

  • 特許申請

「均等論」とは

特許法の「均等論」て何ですか、素人にはさっぱりわからないので、素人にもわかるように説明して下さい。

というリクエストがありましたので、かつては、自分自身も、法律では素人だったことを思い出して、説明してみましょう。

 そういえば、私が特許庁で働いていた時、ちょうど法律学の勉強を始めた時でしょうか、刑法の考え方が特許法の考え方と通じるものがあるということを体得しました。

 刑法には「犯罪の構成要件」という重要な概念があり、特許法では「発明の構成要件」という概念があります。

 刑事裁判においては、検察官は、被告人の行為について、犯罪の「構成要件該当性」を立証しなければならず、特許侵害裁判では、原告は、被告の行為について、発明の「構成要件充足性」を立証しなければなりません。

 なお、特許侵害裁判で「構成要件該当性」というと、何やら、犯罪の議論をしているような気がするので、私は、発明の場合は、「構成要件充足性」ということにしております。

 さて、明治の刑法ができたとき、「窃盗罪」について、「財物を窃取したる者は~」と規定されておりました。従って、これが、窃盗罪の「構成要件」となります。
 「財物」というからには、「有体物」を意味していることが明らかですが、やがて、「電気」というものが出現し、「電気」を盗む者が現われました。
 「電気」は財産的価値があることは明らかですから、これを盗む者がいたら処罰したいとおもうのが当然です。一方、「電気」は一定の形を有する物ではありませんから、これを「財物」と呼ぶには、抵抗があります。 検察官が「電気」を盗んだ者を「窃盗罪」で起訴した事件は、当時の大審院まで争われ(明治36年)、「電気は可動性と管理可能性を有するから財物である。」として、有罪が確定したそうです。

 このような考え方が、特許法における「均等論」の考え方と共通しているのです。
 「財物」についての「可動性」、「管理可能性」という要件も、何やら、従来の「均等論」で言われていた「置換可能性」、「置換容易性」の要件と似ています。

 「均等論」がなぜ必要かといえば、被告が特許発明と全く同じことを実施しているという事案はむしろ少なく、実際には、特許発明とは少し違うやり方をしているのが普通であるという実態があるからです。
 特許権者としては、実質的には同じことをしているではないかとして、特許侵害の主張をしたくなる場面が多いのです。
 しかし、従来の日本の特許裁判では、特許権者側の「均等論」の主張が認められることは大変難しく、「均等論」を主張しなければならないようなら訴訟には負けると覚悟しておいたほうがよい、というのが支配的風潮であったのです。

 従って、最高裁が、基本的に「均等論」を認容したということの意味は大変大きく、現実に、この最高裁判決以降の訴訟は、そこで示された指針に従って審理されているのです。

 では、「均等」の要件として最高裁が示したものとは・・・

①特許発明と異なる部分が発明の本質的部分に関係しないこと
②構成の一部を置き換えても特許発明と同じように機能すること
③構成の一部を置き換えることが容易であること
④被告の実施態様が従来技術のレベルを出ない(容易に考えられるものを含む)ものではないこと
⑤特許権者が意識的に権利範囲から除外したものでないこと

 というものです。わかって貰えたでしょうか?

2016-09-30

お問い合わせ

その場で解決!士業に聞くみんなのQ&A
建設業許可申請は、牧江行政書士事務所
相続税シミュレーション【松下欣史税理士事務所】
西宮の相続手続きはお任せください【西中総合事務所】
エム・アンド・エム税理士法人 / エム・アンド・エムパートナーズ株式会社
山下会計事務所
西田・真鍋法律事務所
開業支援や資金調達ならお任せください【倉知税理士事務所】

代表者名
亀卦川 巧

お問い合わせ

お題一覧へ

Two Selections -ザ・二択- 一般の方からの質問に士業者がYES・NOで回答

男性からの質問

アパホテルは正しい歴史を伝えた、中国・韓国の抗議は不適切だ。
  • Yes63%
  • No36%
アパさん 40歳
からの投稿

女性からの質問

介護や看護職員に外国人の実習生を入れることに賛成ですか。
  • Yes67%
  • No32%
ヘルパーさん 57歳
からの投稿
あなたの質問を35文字以内で
お送り下さい
男性の方はコチラ
女性の方はコチラ

ザ・二択一覧へ

Topics -トピックス-
夫が入院してわかった確定申告のこと

去年、夫が胃の腫瘍で入院しました。 その前からの通院費などもかさみ、医療費はあっという間に数十万円にもなりました。 幸い、高額療養費制度で戻ってきた分もあったのですが、それでも年間の合計額は優に1…

トピックス一覧へ

Commentary -用語解説-

用語解説一覧へ

PAGE TOP